2017/04/29

⚠️注意書きが必要なサプリ考察1【鉄】


⚠️吸収しきれない鉄の問題点⚠️

サプリメントや薬剤などで吸収しきれない鉄が腸内に増えると、これらの腸内細菌は大喜びし、活発に活動し子孫を増やすことになるでしょう。つまり腸内フローラの悪化が起こり、便秘などの症状が起こるだけでなく、免疫の破綻や粘膜の炎症を作ることになります。またキレートが外れた2価の鉄イオンは、フェントン反応を引き起こし、腸内や粘膜上皮近くでの活性酸素の発生を引き起こすことにもなります。

ラクトフェリンは鉄との親和性がとても高いタンパク質なので、悪玉菌に奪われそうになった鉄と結合することによって悪玉菌の活動を抑制しています。

‼️腸内フローラ悪化時の解決策‼️

悪化してる場合は、鉄サプリを休止(減量)し、様子を見つつ少量から摂取、鉄と共に「ラクトフェリン」を一緒に摂ると、悪玉菌に鉄を奪われる前に、ラクトフェリンが体内の必要な場所へ鉄を誘導、また鉄サプリを単体で飲むよりも鉄の吸収率があがるようです。

情報URL:溝口徹先生の見解:鉄の本質とフェリチンの真実①同②同③同④溝口徹先生の見解:鉄とフェリチンの本質⑤鉄不足を補うアプローチ法

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⚠️過剰の問題点⚠️

過剰症は輸血などの場合に限られ、経口摂取では過剰症にならないと言われていますが、サプリメントの鉄や薬剤で処方された鉄を、過剰に経口摂取することにより、鉄中毒の症状が出る場合があります。詳しくは「鉄中毒」でGoogle先生に御指南を。

‼️地道な解決策‼️

ミネラルは微量必須ではあるが、ビタミンと違い、多量摂取は厳禁です。欠乏症の場合でも、少量を欠かさずコマメに摂取するほうが良さそうです。鉄サプリは、子供が誤飲しないように、チャイルドプルーフキャップ(押しながら開ける蓋)が採用されているメーカーもあります。過剰摂取にならないよう、決められた上限量を守ると良さそう。


⚠️その他の注意⚠️

🔺「腸カンジタ症に鉄サプリメントは禁忌」
カンジタが増殖している場合、鉄投与で悪化する事があります。そのような場合、通常鉄補給の目安になる血中フェリチンがなかなか上昇しません。
情報URL:分子栄養学実践講座主宰 宮澤賢治先生の記事

🔺フェリチン(貯蔵鉄)の測定は非常に有用ですが、肝臓や腸管などの生体内の微細な炎症でもフェリチンの数値は高めにでることがありますので、解釈には注意が必要です。
情報URL:ヘルスケア大学 奥平智之先生の記事
補足:炎症を示す血液検査項目があるそうですので、そちらを合わせて確認する。

🔺鉄はさび付いて活性酸素を大量に発生させる ➡️ 動脈硬化の原因、甲状腺や脾臓・副腎などの内臓機能低下に。
🔺鉄の取りすぎは、肝臓の鉄リサイクル機能に負担をかける。
情報書籍:宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議/吉田 たかよし

🔺鉄分過剰で単純性脂肪肝からNASH(非アルコール性脂肪肝炎)を発生させるリスクが高まる。肥満の人、糖尿病の人は特に注意が必要です。
情報書籍:肝炎が心配ならレバーにご用心!/木村文昭、佐原 亜衣

🔺C型慢性肝炎、NASHでは、鉄の制御ができないので、肝臓に鉄が溜まりすぎる ➡️ 過剰蓄積の鉄が活性酸素を発生 ➡️ 細胞膜を傷つける、という仕組みのようです。
情報URL:鉄制限の食事とC型肝炎 pdf

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